今回は龍二(ユカちゃん)回でしたね。いやー、今回も共感できて面白かった。
ということで、感想まとめてみました。(ネタバレ注意)
- 正しさって時として辛いよね
- 龍二が1次試験でバツを描いたわけ
- 続きが気になる
正しさって時として辛いよね
画材屋へ向かう途中、久々に龍二と出会う。クラブ?で働いているからだろうか喋り方が女性らしくなっている龍二。
「お前そんな喋り方だっけ?キモいからやめろよ。」という八虎。
その後、龍二が1次試験でバツを描いて帰ったと知った八虎は心配になり電話をかける。
「心配なら会いに来てよ」という龍二に対して、二次試験を3日後に控えた八虎は「今は行けない」という。
そんな八虎に龍二が返した言葉
「君は溺れてる人がいたら救命道具は持ってきても海に飛び込むことはしない」
「裸で泣いてる人がいたら服をかけて話を聞くことはあっても自分も脱ぐことは絶対にない」
「教えてやるよ冷静なんだよ君は
正しいよ
正しいから優秀なのさ
君はいつだって優秀だ
でもさ…っ」
「正しい場所からしか話せないならアタシがお前に話すことは何もないね…っ!!」
引用元:ブルーピリオド第5巻
自分なりの解釈
自分のやりたい道に全力で努力している八虎。自分のやりたいことと周りの期待とのギャップに悩んでいる龍二。そんな龍二から見た八虎は正しさの象徴のようで、本来あるべき道のように見えていたのだろう。
また、性のことで悩んでる龍二が、性を売りにするような場所でバイトしているという現状も自分のなかでは正しくないと思っていたと思う。
そんな状況の中、八虎から言われた「お前そんな喋り方だっけ?キモいからやめろよ。」という言葉は、自分らしくないと感じていた龍二にとって、まさに正論だっただろう。
正論を突きつけられると何も返せなくなる。龍二が言った「正しい場所からしか話せないならアタシがお前に話すことは何もない」という言葉には、似たような経験がある僕はめちゃくちゃ共感できた。
龍二が1次試験でバツを描いたわけ
家で居場所がない龍二にとって、唯一の味方が祖母だった。そんな祖母の期待に応えたいと日本画科を目指す龍二。でも、本当にやりたいことはそこにはない。
そんな中で一次試験の題材は「自画像」。自画像ということは絵の中で自分を表現する必要がある。
八虎が割れた鏡を使って、自分の中の多面性を表現したように。
ただ、龍二にとって日本画に取り組む自分は作られた自分であり、そこに本当の自分はいないと感じていた。
キャンバスに大きく描かれたバツは、「日本画で表現する自画像は自分ではない」という気持ちの表れだったのではないだろうか。
続きが気になる
どんどん酷くなる蕁麻疹に、最後階段で倒れ込む八虎。2次試験当日、この後どうなるのか。続きが早く読みたいっす!!